USB over Network を使って、KVMのWindows Vistaに「JDL IBEX出納帳8」をイン ストール

JDL IBEX 出納帳 on Windows Vista VM

先日 Ubuntuサーバ上のqemu/kvm にインストールした Windows Vista に、会計ソフトのJDL IBEX出納帳8をインストールした。

JDL IBEX出納帳のインストールCDには、特定の部分を読み込んだときに読み取りエラーが発生するように、意図的に作られている。 そしてインストールプログラムが、このエラーが発生するかどうかを調べ、エラーが検出できた場合にはインストールを行い、エラー検出ができなかった場合には複製されたCDとして取り扱うようになっていた。 そのため、JDL IBEXのヘルプページなどを見ていると、CD-ROMをネットワーク経由で利用することができない、といったことが記述されている。

Virtual Machine でCD-ROMを利用する場合、サーバ機についているCD-ROMのブロックデバイスファイルから、再度IDEのコマンドに変換し直してゲスト側にCD-ROMドライブとして提供する機能がある。 これを利用すると、ブロックデバイスファイルからIDEの命令に変換する部分で読み取りエラーがゲスト側に通知されていなかった模様。

VMWare や Virtual Box などの仮想化ソフトウェアを利用すると、マシンに接続されたUSBデバイスをゲスト側の仮想USBコントローラに繋がったように振る舞う機能がある。 QEmu, KVM でもその機能があるのだが、利用していたDVDドライブが悪かったのか、ゲスト側で確認すると「USB大容量記憶ドライブ」(いわゆるUSBメモリ)として識別されてしまっていた。

PCに接続されたUSB機器を、他のマシンからのUSBへの命令で利用できないモノかと調べていたところ、 USB over Network なる言葉を発見。 実装の一つに usbip ( http://usbip.sourceforge.net/ ) というモノがあった。 ただこれはLinuxではキチンと動くが、WindowsをUSBホストにするのが難しかったので断念。

さらに調べていると USB over Network ( http://www.usb-over-network.com/ ) というものを発見。 たぶんIPネットワークを介して、Windowsの動いているPCに接続されているUSB機器を、別のWindowsが動いているPCから利用する、というものだった。 ノートパソコンに USB over Network のサーバを導入し、インストールを行う Windows Vista のVM側をクライアントにして実行。 キチンとUSB接続のDVDドライブが利用できました。 最初の目標であった、CDの読み込みエラーもキチンとVM側に通知されているすばらしさ。

この USB over Ethernetだが、うまく使えばお家にUSB接続の地上デジタル放送のワンセグチューナーを置いておいて、VPN経由で他の場所からテレビ閲覧とかできそうだなぁ。 となると、バンコク在住のN兄にロケーションフリーテレビ機能を提供できそうな。 実際にソフトウェアを購入すると120USDぐらいするらしいので、年末に帰国されたときに「120USDちょうだい!」とか言ってみようっと。

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