山崎豊子 不毛地帯 1~5巻を読んだ

山崎豊子の不毛地帯の1~5巻全部を読んだ。 不毛地帯はWikipedia によると、


主人公の壱岐正中佐は、伊藤忠商事の元会長瀬島龍三(1911‐2007)がモデルと指摘されている。
とのこと。 実際の瀧島氏の経歴とかを見るとずれているところがあるので、早合点して読まないこと。 巻末にたくさんの参考文献が書いてあるところを見ると、様々な史実を元にストーリーを作られた感じです。

読んで気になったのが、米国自動車業界のビック3の一つとされているフォーク社の視察団が千代田自動車の工場と研究所に行ったときの一場面で、千代田自動車側が出すコーヒーがまずいからという理由でホテルからコーヒーのポットを持ってこさせたところに、千代田自動車側の人が不満を言ったところ。 いわゆる「郷には入れば郷に従え」というか。 コーヒーがまずくて飲めないのはよいとして、日本ならば「日本茶に変えてくれないか」とか配慮のある選択をすべきなのかなと思った。


前回中国の田舎に行ったときに「日本から来て、三輪バイクの三馬に嫌な顔せず乗ったり、地元の米粉屋のご飯を楽しく食べてくれて嬉しい」なんて言われた。 彼らにとって見れば、三馬に乗ることも、薄暗い米粉屋で食事することも、今の先進国にはそんなモノがないため、日本人にそのようなことをすることに躊躇いがあったのかもしれない。 ボクとしては地元を楽しみたいってところで、徹底的に楽しませていただいたいて、楽しかったのだが。


違う文化圏に突入してよい結果を出すには、相手の良さそうなところを探して体験してみる、ってことが必要なのかなと思ったのでした。


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