中国感想

先週、初中国を経験したわけですが、その感想。


真っ先に感じたのが、貧富の格差。 なんだか東南アジアでも見たことあるぐらいの庶民の生活に対して、それなりの金額を出せばそれなりにきれいなところもある。 ゴルフ場に行くと、普通にベンツSクラス・BMW7シリーズ・Lexus LS が止まっている。 きっとあのゴルフ場の中で、僕らが一番の貧乏人だっただろう。 そんな1千万円以上の高級車があふれる世界からちょいと視線を変えると、足裏マッサージ45分55元とかの安い人件費。 あの貧富の格差を見ると、共産主義とは言いつつも、バリバリの資本主義的な世界が広がっていた。 抽象的な表現ではあるが、低気圧と高気圧の間で風力発電ができるように、なんらかの格差があるってことは、その間に何らかの力が発生するように思う。


深センに入ったときに見た空気の汚さ、貧富の格差、巨大市場がグリグリ動いているところなどを見ると、どっかの資料映像でこんな世界を見たことあるなと思った。 思い出してみたところ、日本の明治時代と似た世界なんじゃないのかと。 文化大革命の時代には鎖国し、その後改革開放路線を歩んで、軍事力や権力的に強い政府があり、富の偏りが発生したってところを見ると、まるで日本の明治時代のようだ。 日本に帰ってから、東莞のパソコンキーボード工場の労働条件が良くない、なんていうニュースを見たりしたのだが、まさにそういうことが日本の明治時代にありましたよね。 その後の日本は、周辺各国との戦争や世界大戦の時代に入り、太平洋戦争あたりで疲弊して、外部の力で国家のシステムがが入れ替えられたりしたわけだ。 中国はどのような未来を迎えるのか、興味津々。


日本から見える中国って「反日(抗日)」「自由のない国」という印象を持っていたのだが、地域にもよるのかもしれないが、実際に感じたところでは、それほど強い反日的なものは感じず、けっこうみんな適当で自由というか勝手に進行している状態だった。 お気楽極楽なのかもしれない。


伺った場所が深セン・東莞で、中国有数の工業地帯となっており、最近の不景気によって工場閉鎖や暴動が起きたりしていた、とのことだった。 実際に見たところ、たしかに不景気なのかもしれないが、活気があるというか元気な人たちという印象だ。 年末年始に名古屋に帰ったときには、街がドンヨリしていたのだが、中国は火の勢いが弱まっているのかもしれないが、なにかメラメラと燃えているような感じ。 この不景気が終わったあたりに、またなにかやらかしてくれやしないかと、思うわけでして。


僕個人の話になりますが。 社会人1年生か2年生のときに北京から出張で来ている人と話をして、「広東省っぽい雰囲気なのに、中国語しゃべられないの?」なんて質問をされた。 れっきとした日本人なんですけどね。 今回の往路の飛行機中で、機内食を持ってきてくださった日本人CAさんが、「Fish or meat?」とか英語で聞いてきた。 とりあえず「日本人なのですが、よく中国人に間違えられるのですよ〜」なんて話をしたりして、肉頂いた。 広東省では確かにオレっぽい顔の人がいたような、居なかったような。 とりあえず海外ではあったが、ほかの海外に比べて、会話以外はアウェイ感を全く感じなかった。 不思議。 おれの実家、広東省だったりしないか?(笑)


食べ物も全日程にわたり、まったく食欲が落ちることがなかった。 しかも太らなかった! 日本で食べる中華料理に比べてパンチが効いていてよいですね。


ってことで、中国語を勉強してみます。 今回連れて行ってくださった兄から中国語の先生を紹介していただいたりしている。 来月から中国語!

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