45歳なカメラ

Leica M3 ボクのアセットのなかで、ボクにとって猫に小判・豚に真珠なものの一つとして、ライカ M3 というカメラがある。 母方の祖父からもらったもので、「まさるは写真撮るのも撮られるのも嫌いとかいうけど、このカメラあげるから使ってみろよ」とかいわれて貰ったのがボクが18歳の頃。 自転車部の夏合宿で北海道を自転車旅行するときに持っていったのだが、何せ重くて不便なのに骨董品で高価という具合だったので、この自転車旅行を最後にお蔵入りとなった。 ボクが21歳のときに祖父が亡くなったので、祖父の形見の一つとなるわけなのですが。


今思うと、このカメラって保存用にしかならないわけで、本当にボクを写真好きにさせたいのならば、こういう貴重なものでなくキヤノンEOS とかの手頃なカメラを買い与えればよかったはずなのだけど。 「こんな大事に保存するようなカメラを渡されちゃったもんだから、余計に写真とらなくなったよ」って、昔と変わらない我がままな孫の発言してみる。


そんなライカのカメラですが、代々木公園を徒歩で移動中に草木の写真取っている人がいて、そのカメラの存在を思い出した。 たまにはこのカメラ使ってあげよう、なんて思って渋谷のさくらやでフィルムを久しぶりに買ってみたり。 帰宅して久しぶりに貰ったカメラをあけてみたところ、ライカに接続できるようにコネクタ改造したキヤノンのレンズのケースのスポンジが腐っていてスポンジまみれになっていた。 ヤベェとか思ったのだが、ライカのレンズ (標準と広角) は無事だったので一安心。


世界中の文書のワードをキーにした巨大ハッシュテーブルのおかげで、このカメラが 1960年製造であることを初めて知った。 今年が2005年だから・・・ 45歳か。 最近は2〜3年で寿命尽きてしまうモノばっかり買っていて、こういう普遍的なものってなかなかないよなぁ、って思った。


もうちっと大事にしてあげます。

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