遅刻と意慾

そろそろ香港中文大学での中国語と広東語の授業が終わり、香港生活も終わる予定なので、学びながら気づいたことなどをまとめてみることにしました。 一つ目は「遅刻と意慾」についてダラダラと書いてみます。

日本に居た頃の私といえば、わりと時間にいい加減なところが多く有ったかと思います。学生の頃は大学は遅刻しまくり、社会人になっても割といい加減な時期もありました。当然遅刻すれば「遅刻しないように」と指導され、しばらくは時間を守るのですが、また数ヶ月もすれば遅刻再開するわけです。

ここで遅刻する理由の1つとして、意慾の低さがあるのでは、と思ったので、これを仮定して述べていきます。

日本に居た頃は割と時間にいい加減だったはずの私ですが、なぜか中文大学での授業を遅刻したことは一度も無かったかと思います。出席する日は必ず時間通りに着席しており、あとは体調不良や別件の用事で欠席した程度でしょう。私以外の基本的に遅刻しない方々を見ていたところ、午前中に仕事をされている方でもキチンと授業に出席されたり、公共交通機関の事故などの不可抗力でない限りキッチリと来られていたかと思います。そして彼らの授業での発言などを聞いていると、努力の結果の好成績を取らていたのではと思います。そして彼らの特徴は、授業料を自腹負担しているか、会社の研修として来られているようです。

その逆のケースを考えると、最初は遅刻から始まり、授業中に携帯電話を触ってチャットをするなどの集中力に欠けた行動を取り、授業について行けず、最後には出席しなくなるような方々です。慢性的な遅刻魔は、地頭の良さで授業について行ける間は出席するのですが、授業について行けてない雰囲気を醸してから出席しなくなります。いわゆるドロップアウトです。彼らの特徴の1つには、授業料は親が払っている件が挙げられます。ちなみに、時間を守ると(日本人から?)評判の日本人ですら遅刻します。

昔から、自分で稼いだお金で勉強すると気合が違う、みたいな話をよく聞かされました。今回これを実体験することとなり、チョットは理解できたと自負しております。また過去の企業研修の講師経験などを振り返ると、真面目に受講される研修生が多かったと記憶しております。何だかんだ言って人間ってお金が絡むと意慾が増すようです。ソレに対して親が費用負担している場合、本人のやる気と関係なく遣らされている場合もあるので、そうなると当然意慾は低くなるのでしょう。

時間の守る・守らないの事例では、例えば楽しみなデートの時間とかはキッチリ守りますが、面倒くさい友達との約束はいい加減になりますよね。休みの日とかに買い物や自宅の掃除などの用事がある場合、睡眠やマッタリするか用事をこなすかの比較になって、チンタラしますよね。仕事で重要な会議にはキッチリと参加しますが、自分が居なくても困らないなど重要でない会議は遅刻早退する場合もありますよね。仕事だと各内容の重要度を元に、掛ける労力などを調整していますよね。ここも意慾の差なのではないかと。

日本人が仕事などで東南アジアに出ていき、時間を守らない現地人と仕事し、かれらの時間感覚を「ASEAN時間」などと言うことがありますが、そもそも日本人が褒められるほど時間を守るってわけでもありませんでした。現地人でも時間守る人は守りますし、日本人だって時間を守らない奴は守りません。あまり他人をドウコウ言える立場でないでしょう。

例えば仕事仲間が遅刻など時間にいい加減な場面が増えてきた場合、いい加減な場面そのものを叱責するだけでなく、その背景の意慾や緊張感などの関係性を調べると何か問題点や原因が見えてくるのかもしれません。

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